使用しているのは、Excel 2016です。
データの入手
どの証券会社でも、取引履歴をCSVファイルでダウンロードできるようになっていると思う。ただし、過去数年分しかダウンロードできない場合があるので、毎年去年分の全取引履歴を保存しておくとよい。マネックス証券の場合、
「保有残高・口座管理」→「取引履歴・損益」→「全取引履歴」
対象:受渡日
期間選択:2016/1/1-2016/12/31
取引:株式買付、株式売却
対象
利益・損失を確定した日は基本は約定日だが、受渡日を選択することも認められていたと思う。(取引ごとにコロコロ変えられるのかは知らない。たぶんだめだろう。)期間選択
利益・損失を確定した各銘柄について、取得が前年またはそれ以前の場合は、当然取得した年の取引履歴が必要になる。また、ある銘柄について一部を売却・取得を繰り返した場合、取得価額の算定は複雑になるのでお勧めしない。自分はこれを回避するために、各銘柄について同年内で全部売却するように心がけている。データの整理
- 確定申告の対象期間の取引履歴のCSVファイルをexcelに取り込む。
- 1行目を項目の見出しになるように編集しておく。
- excelブックとしてファイルに保存する。ファイル名は「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」にする。
- 対象期間から持ち越している株がある場合、その取得時の取引履歴を取り除く。
- 一部を売却して、一部を持ち越している場合、例えば3万株取得して1万株を売却した場合、1万株分の取得に調整する。一部を残して取得と売却を繰り返している場合、計算はもっと複雑になる。
- 対象期間より前に取得した株の場合、取得時にさかのぼって取引履歴をデータの行頭から加える。
- 申告とは無関係な列を削除し必要な列のみを残し、印刷時の幅を抑える。削除後は、すべてのデータが表示されるように各列の幅を調整する。
- 約定日
- 受渡日
- 取引(お買付け or ご売却)
- 銘柄コード
- 銘柄名
- 数量(株)
- 単価
- 手数料
- 手数料消費税
- 受渡金額(円)
- 表にデザインを与える。表の範囲を選択して、「ホーム」→「テーブルとして書式設定」→「白、テーブルスタイル(中間)1」
計算
「合計」表の準備
さきの表の最後から1行空けて、合計の表を作成する。1行目に「合計」と新しい表の見出しをつける。すぐ下の1列目に以下の行を加える。- 項目
- 譲渡による収入金額の合計額(売却合計)
- 取得費(買付合計)
- 譲渡のための委託手数料の合計額(買付及び売却の手数料+手数料消費税)
- 損益
合計の計算
ここではexcelの表計算のために、取引履歴の表について以下のような前提をおく。- 「取引」列はC列で買付の場合「お買付」、売却の場合「ご売却」と記入されている。
- 「手数料」列はH列
- 「手数料消費税」列はI列
- 「受渡金額(円)」列はJ列
- 取引履歴のデータは先頭が2行目で末尾が 160行目
「取得費(買付合計)」行の「金額(円)」列に「=SUMIF(C2:C160,"お買付",J2:J160)」を記入(記入したセルはJ165と仮定)
「譲渡のための委託手数料の合計額(買付及び売却の手数料+手数料消費税)」行の「金額(円)」列に「=SUM(H2:H160)*-1 + SUM(I2:I160)*-1」を記入(記入したセルはJ166と仮定)
「損益」行の「金額(円)」列に「=J164-J165-J166」と記入
この新しい表も見やすいように表のデザインを「白、テーブルスタイル(中間)1」に設定する。
印刷
- 「ファイル」→「印刷」→「設定」
- 印刷向き「横方向」
- 紙サイズは「A4」
- 全ての列を1ページに印刷
- 「ページ設定」→「ヘッダ/フッター」→「ヘッダーの編集…」
- 「中央部」に「&[ファイル名]」を記入。記入した内容を選択して、「文字書式」(「A」のアイコン)を押して、適宜サイズを変更(例14pt)。
- 「右側」に「提出用」または「控」(提出用と控用の2通を作成したい場合)記入した内容を選択して、「文字書式」(「A」のアイコン)を押して、適宜サイズを変更(例18pt)。
- 「ページ設定」→「ヘッダ/フッター」→「フッターの編集…」
- 「中央部」に「&[ページ番号]/&[総ページ数]」
- プレビュー画面で問題がないか確認して、印刷。控を作る場合は、ヘッダーの右側を変更することを忘れずに。